長らく日陰に追いやられていた体の悩みに、今、新たな光が当たっている。かつては恥とされ、秘匿されてきた多毛症のリアルが、映像メディアの力によってオープンな議論へと変わりつつある。
近年の動画配信プラットフォームの進化は目覚ましい。Netflixで配信される医療ドキュメンタリー番組では、過剰な体毛に苦しみながらも自分らしく生きようとする女性たちの等身大の姿が克明に描かれている。またYouTube上でも、当事者が自らの日常や脱毛・治療のプロセスを包み隠さず発信するチャンネルが増加した。これらは孤立していた患者たちに「一人ではない」という勇気を与え、医療機関への受診を後押しする強い追い風となっている。