SNSを中心に「博多座は日本一チケットが取りにくい劇場の一つ」と囁かれる背景には、明確な構造的要因が存在します。最大の要因は、総客席数が約1,450席〜1,500席規模と、東京の帝国劇場(約1,900席)などに比べてコンパクトである点です。舞台と客席の距離が近く臨場感に優れている反面、全国から遠征組が押し寄せる大型公演では物理的な座席数が圧倒的に不足します。
さらに、チケットの配券構造も見逃せません。全座席のうち、主催者枠、出演者ファンクラブ先行、旅行会社の鑑賞ツアー枠、地元後援会枠などが事前に一定数確保されます。その結果、一般の演劇ファンがアクセスできる実質的な販売枠が狭まり、人気演目における博多座チケット倍率は10倍〜数十倍にまで跳ね上がるケースが珍しくありません。「普通に買おうとしたら即完売だった」という噂は、決して誇張ではない現実です。