本作の成功を語る上で欠かせないのが、新進気鋭の脚本家・伴一彦の研ぎ澄まされた筆力と、主演を務めた田村正和の存在感だ。それまでシリアスな二枚目俳優としてのパブリックイメージが定着していた田村正和が、生徒たちに振り回されながら狼狽し、情けなくも愛嬌たっぷりに奮闘する石橋徹先生役を引き受けたことは、日本のテレビドラマ史における最大の転換点の一つとなった。
伴一彦が紡ぎ出すテンポの良い会話劇と、田村正和の絶妙な間合いが生み出すコミカルな化学反応は、後の『パパはニュースキャスター』や『古畑任三郎』といった大ヒット作へと続く偉大なプロトタイプとなったのである。