物語の舞台であるバルカの政情は、現実世界の地政学的リスクを色濃く反映しながら新たな局面を迎えた。テントの創始者・ベキ亡き後、組織は瓦解したかに見えた。しかし第13話で明かされたのは、残党たちが分散保有していた過激な資源開発利権の存在だ。
彼らが狙っていたのは単なる資金調達ではない。巨大資源の利権を手中に収めることで、国際社会における発言力を獲得しようとする周到な国家レベルの工作である。乃木たちが挑んでいるのは、単なるテロ組織の掃討ではなく、国家の陰に潜む巨大な「影の政府」との暗闘なのだ。このスケール感の飛躍こそ、本作が単なるサスペンスドラマの枠に収まらない理由と言える。