肩が外れる…バンカート損傷の放置リスクと最新手術・リハビリの全貌

肩が外れる…バンカート損傷の放置リスクと最新手術・リハビリの全貌

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脱臼直後の初期治療では、整復後に三角巾や専用の装具を用いて関節を一定期間安静に保つ保存療法が検討されます。外旋位(腕を外側に開いた状態)で固定することで、剥がれた関節唇を骨に密着させ修復を促す試みも行われていますが、適応には慎重な判断が必要です。

中高年以降でスポーツを行わず、骨欠損がない軽度の損傷であれば保存療法で経過を見る選択肢もあります。肩甲骨周囲のインナーマッスル(腱板筋群)を強化することで、筋力による代償的な安定性を獲得できる場合があるためです。

ただし、保存療法はあくまで「周囲の筋肉で外れにくく補強する」対症療法にとどまり、壊れた関節唇そのものを元通りに癒合させるわけではありません。競技スポーツへの復帰を望むアスリートや、すでに2回以上の脱臼を繰り返している患者に対しては、構造的な破綻を修復する手術療法が強く推奨されます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。