プライベートジェットの市場は、搭乗可能人数や航続距離によって明確なクラス分けがなされています。エグゼクティブが国内や近隣アジア諸国を日帰りで往復する用途から、国家元首やグローバル企業のCEOが地球の裏側まで無給油で移動する長距離移動まで、機体のスペックと価格帯は桁違いの広がりを見せています。
現在、エントリークラスとして国際的な評価を確立しているのがホンダジェット(HondaJet Elite IIなど)です。独自の主翼上面エンジン配置によって静粛性と客室空間を最大化した同機は、ホンダジェット値段として新機でおよそ7億5,000万〜10億円前後(為替レートにより変動)が標準的な取引相場となっています。6〜7人乗りで航続距離は約2,800kmに達し、東京から那覇やソウル、上海などを直走できる機動性が支持されています。
一方、世界のトップビリオネアや多国籍企業のトップが愛用するフラッグシップモデルが、米ガルフストリーム社の「G700」や「G650ER」、仏ダッソー社の「ファルコン10X」といったウルトラ・ロングレンジ機です。このクラスになるとガルフストリーム価格は新機で100億〜115億円超(約7,500万〜8,000万ドル)に跳ね上がります。最大19名が搭乗可能で、ベッドルームやシャワー室を備え、東京からニューヨークやロンドンまで給油なしで13時間以上ノンストップ飛行できる究極の執務空間を提供します。
新造機の発注から納入までは通常2〜3年のバックオーダーを抱えているケースが多く、即座に機体を確保したい層に向けてプライベートジェット中古相場も活況を呈しています。機齢10〜15年ほどのライトジェットであれば2億〜4億円程度から市場に出回る一方、状態の良い高年式大型機は新造機と大差ないプレミア価格で取引される事例も珍しくありません。