ぷにぷにとしたシールを触っていると、「もし破れて中身が出てきたら有害なのではないか」という疑問を抱く方も多いはずです。水入りシール液体の正体と、水入りシール破れた時の安全性について、玩具業界の基準と化学的知見から検証します。
中の液体の主成分と人体への影響
国内の正規ルート(大手文具メーカー、100円ショップ公式品、カプセルトイ等)で流通している製品の内部液体は、主に以下の成分で構成されています。
- 精製水(または純水):最も一般的なベース液。
- 流動パラフィン(ミネラルオイル):ベビーオイルや化粧品にも用いられる不活性の鉱物油。ラメがゆっくり沈む粘性を出すために使用されます。
- 植物性グリセリン:食品添加物や保湿剤としても使われる安全性の高い粘性調整剤。
- 微量の防腐剤・着色料:長期間の密閉によるカビや菌の繁殖を防ぐための法定添加物。
日本国内で販売される玩具や文房具は、一般社団法人日本玩具協会の「ST基準(セーフティ・トイ)」や「食品衛生法」に準じた安全設計が施されており、皮膚に触れた瞬間に重篤な炎症を引き起こすような有害物質(強酸・強アルカリ・劇物)は含まれていません。
万が一破れてしまった場合の応急処置
経年劣化や強い圧力でシールが破損し、中の液体が漏れ出した場合は、慌てずに以下のステップで対処してください。
- 流水と石けんで洗浄:皮膚に付着した場合は、ぬるま湯と石けんで洗い流せば問題ありません。オイル成分が含まれている場合は多少のぬめりが残るため、丁寧に泡立てて洗います。
- 衣類に付いた場合:油性のミネラルオイルが含まれる場合、放置すると油ジミの原因になります。中性洗剤(食器用洗剤など)を原液のまま少量塗り込み、ぬるま湯でもみ洗いしてから通常の洗濯を行ってください。
- 誤飲への注意:乳幼児やペットが破片ごと誤飲した場合は、喉に詰まらせる危険があります。直ちに口の中を確認し、異常が見られる場合は小児科等の医療機関を受診してください。
なお、海外のノーブランド格安通販サイトで購入した極端に安価な製品の中には、成分表記が不透明なものも存在します。極端な異臭がするものや肌に刺激を感じる製品は直ちに使用を中止するのが賢明です。