ピーチ・アビエーション(Peach)や春秋航空などのLCC専用施設である第2ターミナルへの行き方には、初訪問者が必ず戸惑う構造的制約が存在します。関西空港駅は「第1ターミナル」にのみ直結しており、第2ターミナルへ電車で直接乗り入れることはできません。
第2ターミナルへ向かうには、駅改札を出て右方向、第1ターミナルとは反対側の「エアロプラザ」1階へ進み、そこから発着している無料連絡バスに乗車する必要があります。このバスの所要時間は約7分から9分ですが、移動デッキの歩行時間やバスの待ち時間を含めると、関西空港駅の改札から第2ターミナルのチェックインカウンターまでは最低でも20〜25分の移動マージンを見積もっておかなければなりません。搭乗時刻ギリギリに駅へ到着すると、保安検査場の締切に間に合わず乗り遅れる危険性が極めて高くなります。
もう一つの重大な盲点が、本土と空港島を結ぶ「関西国際空港連絡橋」に起因する運行状況と遅延情報の脆弱性です。全長約3.7kmの連絡橋は海上を渡るため強風の影響を極めて受けやすく、風速が秒速25mを超えるとJR・南海ともに一斉に運転見合わせとなります。
台風接近時や冬季の爆弾低気圧の際には、橋の上で立ち往生するリスクを避けるため計画運休が早期に発令されます。もし電車が止まった場合、連絡橋の道路部分もマイカー規制や速度制限がかかり、リムジンバスやタクシーへの乗り換え客で大混乱に陥ります。悪天候が予想されるフライト当日は、鉄道各社の公式アプリや公式X(旧Twitter)のリアルタイム運行速報を常時監視し、場合によってはフライトの前夜や数時間前に空港島へ渡っておく危機管理が求められます。