売り場で最もトラブルになりやすいのが、製品パッケージに記載された「〜インチ対応」という表記の解釈です。特にiPadシリーズ(10.2インチ、10.9インチ、11インチ)を使用しているユーザーが100均のタブレットポーチを選ぶ際には、物理的な寸法の落とし穴に警戒しなければなりません。
パッケージに「タブレットケース 10インチ対応」「11インチ対応」と大きく書かれていても、その数値はあくまで「突起物のないベア状態(裸の端末)の最大許容サイズ」を指していることがほとんどです。現場でタブレットを運用する際、多くのユーザーは背面保護カバーや、Apple Pencilをホールドするペンホルダー付き手帳型ケースを装着しています。この厚みと幅の増加分を計算に入れずに購入すると、以下のような失敗に直面します。
第一に、ジッパーのコーナーが端末の角に直接擦れる問題です。内寸ギリギリのケースに押し込むと、開閉のたびに金属製または硬質プラスチック製のスライダーがiPadのアルミエッジや液晶ガラスの縁を擦過し、保護するためのケース自体が端末に微細な傷をつける本末転倒な事態を引き起こします。
第二に、ペンシル紛失とバッテリー放電のトラブルです。iPad側面にマグネット吸着させて充電するタイプのタッチペンを使用している場合、タイトなスリーブケースへ滑り込ませる際の摩擦でペンが外れ、ポーチの奥底で斜めに挟まり、端子を圧迫したり過度な負荷をかけたりする原因になります。10.9インチや11インチの端末に保護カバーを装着している場合は、あえてワンサイズ上の「13インチ用(B4/ノートPC向けスリーブ)」を選択し、横幅にゆとりを持たせる運用が、トラブルを防ぐ鉄則です。