福島市を訪れたなら外せない絶対的なソウルフードが円盤餃子です。フライパンの形に合わせて20個以上の餃子を円状に並べて焼き上げ、そのまま大皿へひっくり返して提供するスタイルは、戦後間もない昭和28年に福島市内の居酒屋で考案されたのが発祥とされています。
市内には数多くの専門店が存在しますが、双璧をなす存在が「満腹(まんぷく)」と「餃子の照井(てるい)」です。満腹は創業当時の味を守り続ける元祖で、手ごねの薄皮を多めの油でパリッと香ばしく焼き上げ、白菜主体の軽い餡が特徴となっています。一方の照井は、飯坂温泉に本店を構えつつ福島駅東口・西口双方に店舗を展開しており、自家製ダレに漬け込んだキャベツの甘みと、揚げ焼きに近いサクサクとしたスナック感覚の食感が熱烈な支持を集めています。
円盤餃子の有名店を巡る際に注意すべきは、多くの老舗が「夕方からの居酒屋営業」を基本としている点です。昼間に駅前で味わいたい場合は駅直結の照井やランチ営業を行う一部の店舗に集中するため、開店30分前の整列、あるいは夜営業開始直後を狙う立ち回りが求められます。