モヒカンに傷顔、そして割れたアゴという強烈無比な記号から始まった燃堂力は、『斉木楠雄のΨ難』という壮大なコメディの根底を支える、最も温かく頼もしいバランサーです。全知全能の超能力者が唯一手玉に取られ、予期せぬ行動によって日常のリセットを余儀なくされるカタルシスは、何物にも代えがたいユーモアを生み出しました。
他者を欺かず、動物やお年寄りを守り、相棒と呼ぶ友と一杯のラーメンをすすることに最高の幸福を見出す男。2026年の今改めて彼の足跡を振り返ると、その生き様には「複雑化しすぎた人間関係をシンプルに生き抜くための本質」が詰まっていることに気づかされます。配信サイトなどで本作を見返す際は、ぜひ斉木楠雄の困惑と信頼が入り混じった眼差しの先にある、燃堂力の規格外の温もりに注目してみてください。 (出典: 燃 堂 力(Yahoo!ニュース))