シズクが操る念能力は、具現化系に属する「デメちゃん(凸凹)」です。大きな牙と目玉、長い舌が生えた不気味な掃除機の姿をしており、彼女が命じたあらゆる物質を無限に吸い込むことができます。
この能力には明確な制約と誓約が設定されています:
- 生きているものは吸い込めない:生命活動を行っている人間や動物を直接吸い込むことは不可能。
- シズク自身が「生き物」と認識しているものも不可:主観的な認識がトリガーとなるため、曖昧な境界線が存在する。
- 最後に吸い込んだものなら吐き出すことが可能:吸引したものを後から取り出すこともできる。
- 吸い込んだものがどこへ行くのかはシズク本人も知らない:空間的な行き先はブラックボックスとなっている。
デメちゃんの真価は、戦闘後の「証拠隠滅(掃除屋)」としての絶対的な有用性にあります。ヨークシンシティの地下競売場では、旅団が虐殺した膨大な人数の遺体と飛び散った血痕を一滴残らず吸い尽くし、現場を完全な空白地帯へと変貌させました。この能力があるからこそ、幻影旅団は足取りを掴ませずに暗躍できるのであり、団長クロロにとっても代えの利かない極めて重要なピースとなっています。