結論から言えば、オートバックスでカーナビの走行中制限を解除する作業は可能です。ただし、配線を直接切断・加工するような簡易的なアース落とし作業は安全基準やコンプライアンスの観点から基本的に行っておらず、専用の「テレビキャンセラー(テレビナビキット)」をカプラーオンで組み込む作業が標準となっています。
一方で、「オートバックスに依頼したが断られた」という事例が存在するのも事実です。主な理由は以下の3点に集約されます。
1点目は、新型車の電子制御・コネクティッドシステムの複雑化です。近年の車両はナビゲーションと車両ECU、先進運転支援システム(ADAS)が高度に連携しています。キャンセラーを装着することで車速パルスやGPS信号にズレが生じ、メーター内に警告灯(DTCエラーコード)が点灯したり、レーンキープアシスト等の安全機能が停止したりするリスクがある車種については、作業リスクを避けるためピット側で施工不可と判断されるケースがあります。
2点目は、ノーブランド品や海外製の格安キャンセラーの持ち込みです。信頼性の低いサードパーティ製品は初期不良や車両側のヒューズ切れ、バッテリー上がりのトラブルを招きやすいため、製品保証が担保できないパーツの作業を断る店舗が増えています。
3点目は、フランチャイズ店舗ごとの独自判断やピットの混雑状況です。オートバックスは店舗ごとに設備や作業員の得意分野が異なるため、インパネの解体難易度が高い輸入車や超高級車などは受付対象外となることがあります。