人体デッサンにおいて、足の比率は全身のプロポーションを安定させる重要な基準です。初心者がまず覚えるべき目安として、足の長さ(かかとからつま先まで)は「頭部の高さ(アゴ先から頭頂部まで)」または「前腕(手首から肘まで)の長さ」とほぼ同じになります。小さく描きすぎて全身がアンバランスになるのを防ぐため、この対比関係を頭に入れておきましょう。
さらに、美術解剖学における骨格と筋肉のポイントを押さえると作画の説得力が跳ね上がります。足首周りで最も重要なのが、「内くるぶしは高く、外くるぶしは低い」という左右非対称の構造です。ふくらはぎの筋肉から伸びるアキレス腱がかかとの骨(踵骨)へとキュッと絞り込まれるラインを描くことで、引き締まったリアルな足首のラインが完成します。