動物病院の現場をよく知る獣医師や、ペットの適正飼養を推進する愛玩動物飼養管理士の専門家たちは、「手作りの網戸対策には、飼い主が気づきにくい意外な危険潜伏ポイントが存在する」と声を揃える。
第一の落とし穴は、網戸自体の「横滑り開口」だ。猫は頭が入る隙間(およそ5cm〜7cm程度)さえあれば、滑らかなサッシを器用に前足でスライドさせて外へ抜け出してしまう。網戸自体が破られなくても、猫が網戸を開けて脱走するケースは非常に多い。そのため、サッシの上下を固定する専用の網戸ロックの併用が絶対に不可欠となる。
第二の危険は、ワイヤーネットの「すき間」と「固定強度不足」である。爪や頭をネットの網目や隙間にねじ込み、強引に押し通ろうとして首や足を挟んで窒息・骨折する重傷事例がある。専門家は「網目のピッチ(格子間隔)が狭いものを選ぶか、あるいは結束バンドで重なる部分をこまめに強固に留め、グラつきを完全に排除すること」を強く推奨している。