不発弾が発見された際、最も市民生活に直結するのが避難指示対象エリアの設定です。爆弾の種類や弾頭・弾尾の信管の残存状態、信管の形式(機械式か化学式か)によって危険度は大きく変動します。
名古屋市防災情報や自衛隊の標準活動要領に基づき、通常は弾体の周囲に土嚢(どのう)を積み上げる「防護壁工法」が採用されます。防護壁がない状態では半径500メートル以上の避難が必要とされる場合でも、強固な土嚢壁を仮設して爆風の指向性を上空へ逃がす設計を行うことで、名古屋市不発弾避難区域を半径200〜300メートル程度に局所化し、都市機能への影響を最小限に抑える対策が取られます。
避難指定地域内の住民に対しては、名古屋市から避難指示が発令され、近隣の小中学校体育館やコミュニティセンターが一時避難所として即座に開設されます。対象区域の各家庭には事前に戸別訪問や広報車の巡回によって周知が徹底されます。