POP職人の世界は、外から見る華やかさとは裏腹に、極めてストイックな職人現場です。社内では定期的に「ドンキ POP コンテスト」と呼ばれる競技会が開催されており、全国の店舗から腕自慢のライターたちが集結して技術と売上創出力を競い合っています。
コンテストで高く評価されるのは、単に「絵が上手いPOP」ではありません。「そのPOPを掲示したことで、実際に商品の消化スピードが何%跳ね上がったか」という営業実績が厳格に審査されます。そのため職人たちは、売場のチーフや店長と綿密にミーティングを重ね、どの商品の在庫を掃くべきか、ターゲット層は若年層かファミリー層かを見極めて筆を執ります。
アルバイト現場の生の声を取材すると、「朝出勤するとデスクに20件以上の制作依頼伝票が積まれている」「インクの匂いに包まれながら、ひたすら文字のバランスと格闘する日々」「自分の書いたPOPでワゴン山積みの商品が半日で完売した瞬間の快感は代えがたい」といったリアルな実態が浮かび上がります。集中力とスピード、そして商売への勘所が求められるプロフェッショナルの現場です。