ロダン『考える人』はなぜ地獄の門にいる?驚きの正体とポーズの真相

ロダン『考える人』はなぜ地獄の門にいる?驚きの正体とポーズの真相

ロダン『考える人』はなぜ地獄の門にいる?驚きの正体とポーズの真相の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

東京・上野恩賜公園の一角に佇む国立西洋美術館。その前庭を訪れると、堂々たる『考える人(拡大作)』と、背後にそびえ立つ重厚な『地獄の門』が出迎えてくれます。ここで多くの来館者が抱く疑問が、「屋外の無料スペースに置かれているが、これは模造品(レプリカ)ではないのか?」という点です。

結論から言えば、国立西洋美術館の彫刻は名実ともに紛れもない「本物(オリジナル)」です。

絵画と異なり、ブロンズ彫刻は彫刻家が作った石膏原型(マスターピース)をもとに鋳型を作り、金属を流し込んで複製します。フランスの法律およびロダン美術館の厳格な規定では、「ロダンの死後であっても、本人の石膏原型から正式に鋳造されたブロンズ像は、1エディションにつき最大12体までオリジナル(真作)と認める」と定められています。

上野の作品群は、大正時代に川崎造船所(現・川崎重工業)社長の松方幸三郎が、将来の日本に本物の西洋美術を届けるために私財を投じてパリのロダン美術館へ直談判し、正式に鋳造発注した貴重なコレクションです。第二次世界大戦後の接収を経て、日本へ寄贈返還された歴史的遺産なのです。

現地を訪れた鑑賞者からは、SNS上でも熱のこもった証言が相次いでいます。「教科書で見ていた時と迫力がまるで違う」「前庭の『地獄の門』を見上げると、上部に小さな『考える人』が埋め込まれているのを発見して鳥肌が立った」といった声が絶えません。門の中央に小さく佇む原型サイズの『詩人』と、手前に独立して設置された巨大な『考える人』。この2つを同じ視界に収め、見比べることができる場所は、世界中を探してもパリのロダン美術館や上野など極めて限られた空間しかありません。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。