SNSやネット掲示板を観察していると、WBCの視聴環境に関して明らかな事実誤認やミスリードが散見されます。大会が始まってから「見られない」と混乱しないために、代表的な3つの誤解を正しておきます。
第1の誤解は、「TVerで全試合が無料ライブ配信される」という思い込みです。在京民放キー局が運営するTVerは、通常のレギュラー番組や一部のプロ野球公式戦中継を配信しているため、WBCも当然同時配信されると信じているユーザーが少なくありません。しかし、放映権のネット配信独占条項(デジタルエクスクルーシブ)の関係上、民放局が権利を持つのは地上波電波のみであり、TVerでの同時ライブ配信や見逃しフル配信は実施されない取り決めとなっています。ハイライト動画やダイジェストの配信にとどまる点に十分ご注意ください。
第2の誤解は、「全試合が地上波で見られる」という勘違いです。地上波テレビ中継の編成枠は厳格に侍ジャパン戦中心に設計されています。野球ファンが注目する他プールの激戦や、日本が進出しなかった場合のWBC決勝トーナメント放送の一部カードなどは、地上波の生中継スケジュールに含まれていません。世界最高峰のベースボールを隅々まで堪能したい場合、地上波頼みの姿勢は破綻します。
第3の盲点は、X(旧Twitter)や海賊版ストリーミングサイトに誘導される違法リンクの罠です。大会期間中、「WBC生中継 無料リンク」と称して怪しい海外サーバーへ誘導するアカウントが急増します。これらはマルウェア感染やフィッシング詐欺の温床となっており、アクセスするだけで端末情報やクレジットカード情報が危険に晒されます。大手の公式ルート以外での視聴試行は厳に慎むべきです。