「こいのぼり以外の伝統」に目を向ける動きも活発だ。端午の節句のもう一つの象徴である「菖蒲(しょうぶ)」や「兜(かぶと)」を、現代風にアレンジした制作が注目を集めている。
かつては複雑で折りづらかった兜の折り紙も、和紙や千代紙を用いたインテリア風の壁掛けクラフトとして進化。子どもたちが手形・足形をあしらったオリジナルの台紙に貼り付けることで、成長の記録としても機能するデザインが親世代から好評を博している。
菖蒲の花をペーパークラフトや毛糸の刺繍(ししゅう)で表現する試みも増えた。紫や白の美しい色彩に触れながら、日本の季節の移ろいや薬草文化の歴史を学ぶストーリーテリングが盛り込まれている点が実に興味深い。