厚生労働省が発表する「生命表」のデータによると、2024年時点で日本人女性の平均寿命は約87.1歳、男性は約81.1歳(令和5年簡易生命表より)。昭和11年生まれの方が2026年に満90歳を迎えるということは、女性でも男性でも平均寿命を大きく超えた超長寿者ということになる。
しかし、ここで重要な視点を一つ示したい。「昭和11年生まれ平均寿命」という観点で考えると、この世代が生まれた1936年当時の日本人の平均寿命は男女ともに50歳前後だった。つまり90歳まで生きる昭和11年生まれの方は、出生時の想定平均寿命の約1.8倍もの人生を生きていることになる。これは医療の進歩・栄養状態の改善・社会保障制度の整備という戦後日本の「奇跡」が重なった結果だ。
総務省統計局の「高齢社会白書」(2025年版参照)でも、90歳以上人口の急増が確認されており、2025年時点で90歳以上の日本人は推計280万人超に達している。昭和11年生まれは、まさにこの「超高齢者層の最前線」に立つ世代だ。
---