アラスカンマラミュート赤ちゃんの値段と現実|成犬時の巨体と飼育覚悟

アラスカンマラミュート赤ちゃんの値段と現実|成犬時の巨体と飼育覚悟

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マラミュートと暮らす上で避けて通れない最大の日常業務が、換毛期の手入れと抜け毛対策まとめに集約されます。極寒の冷気を遮断する密生したウール状のアンダーコートと、雪や水を弾く粗いオーバーコートの二重構造(ダブルコート)は、春と秋の換毛期になると驚異的な量の脱毛を引き起こします。

抜け毛の量は「掃除機が毎日目詰まりを起こし、45リットルのゴミ袋が数日でいっぱいになる」と形容されるレベルです。スリッカーブラシやアンダーコートレーキを用いた日々の丁寧なブラッシングはもちろんのこと、大型犬専用の強力なペットブロアーを導入して死毛を吹き飛ばさなければ、皮膚通気性が悪化し重度の皮膚炎を招く原因となります。被毛ケアを怠ると毛玉が鎧のように固まり、バリカンすら通らなくなるため、トリミングサロンでの定期的なシャンプー・ブロー代(1回あたり2万〜4万円前後)のランニングコストも計算に入れておく必要があります。

あわせて把握しておくべきは、アラスカンマラミュートの寿命とかかりやすい病気の現実です。平均寿命は10〜12年と、超大型犬としては標準的ですが、大型犬種特有の致死性救急疾患である「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」のリスクが常に付きまといます。食後すぐの激しい運動を避け、食器の台座の高さを調整するなどの予防策が欠かせません。さらに遺伝的要素が絡む「股関節形成不全」や、加齢に伴う「白内障」「甲状腺機能低下症」への備えが必要です。体重が40kgを超えると投薬量や麻酔量が跳ね上がるため、一度の入院手術で数十万円から100万円超の治療費が発生することも覚悟しなければなりません。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。