2007年5月6日、さいたまスーパーアリーナで行われた春ツアー最終公演で、前リーダーの吉澤ひとみからバトンを受け継ぎ、藤本美貴はモーニング娘。第5代リーダーに就任しました。実力派としての歌唱力と物怖じしないキャラクターでグループを牽引することが期待されていた矢先、激震が走ります。
リーダー就任から約2週間後の2007年5月24日、写真週刊誌『FRIDAY』にお笑いコンビ・品川庄司の庄司智春との岩盤浴デートおよびドライブ熱愛報道が掲載されたのです。当時の女性アイドル界において「恋愛禁止」は絶対的な暗黙のルールであり、特にグループの先頭に立つ新リーダーの熱愛発覚は、ファンのみならず音楽業界全体に前代未聞の衝撃をもたらしました。
報道直後から事務所幹部との緊迫した協議が重ねられました。当時の特番インタビューや自著、YouTube動画で藤本本人が明かした生々しい告白によると、事務所サイドからは「庄司と別れてモーニング娘。のリーダーとして活動を続けるか、それともグループを辞めて交際を続けるか」という究極の二者択一を突きつけられたといいます。
この局面で藤本美貴が下した決断は、周囲の予想を覆すものでした。「別れますと嘘をついて裏で付き合い続けるような不誠実なことはしたくない」という信念から、彼女は「別れない」という道を選択。その結果、事務所との合意のもとで2007年6月1日、モーニング娘。からの脱退とリーダー辞任が正式発表されました。就任からわずか在任期間25日という、歴代最短のリーダー劇の幕引きでした。