園内の中心にある「からくりからくり館」や忍者屋敷に一歩足を踏み入れれば、日常の常識は一瞬で崩れ去る。巧妙に仕組まれたからくり屋敷の隠し扉や抜け道は、現代の建築基準では到底再現できない職人技の塊だ。壁と同化したどんでん返し、床板を外すと現れる地下通路など、案内役の忍者が実演するたびに子供だけでなく大人からもどよめきが起こる。
なかでも絶対に見逃せないのが、本物の武術を取り入れた大迫力の忍者ショーだ。客席との距離はわずか数メートル。演者が宙を舞い、手裏剣が鋭い音を立てて的を射抜くたび、客席には本物の風圧と火薬の熱気が届く。公式パンフレットには載っていない通な攻略法がある。最前列のやや下手(しもて)に座ると、演者の息遣いや抜刀時の刀身のきらめきが最もダイナミックに体感できる。午前の公演と午後の公演ではアドリブの内容がガラリと変わるため、1日に2度観覧するリピーターも珍しくない。
さらに、衣装に着替えて挑む本格的な忍者体験は、手裏剣打ちや吹き矢の命中精度を競う実践型プログラム。スタッフが一人ひとりの癖を見抜いて投擲のフォームを指導してくれるため、初心者でも数分で命中時の快感を味わえる。