一般的な軽度の食あたりであれば、安静と適切な補水によって数日で自然寛解することもあります。しかし、病原体の毒力や個人の免疫力によっては、一刻を争う救急疾患へ発展するリスクがあります。以下の「危険な兆候(レッドフラグ)」が現れた場合は、迷わず消化器内科や救急医療機関を受診してください。
即座に医療機関を受診すべき危険なサイン
- 水分が一切受け付けられない:激しい吐き気や嘔吐が続き、水や経口補水液を一口飲んだだけで吐き戻してしまう状態。急速に危険な脱水症状に陥ります。
- 便に血が混じっている(血便・鮮血便):腸管出血性大腸菌(O157等)やカンピロバクターの重症化、アメーバ赤痢などが疑われます。
- 38.5℃以上の高熱が続く:サルモネラ菌や重症細菌感染症による全身性炎症反応の危険があります。
- 意識の混濁・強い立ちくらみ・排尿の停止:半日以上おしっこが出ない、唇が乾燥して意識が朦朧とする場合は、重度の脱水および腎機能低下の兆候です。
- 激痛が周期的に悪化する:アニサキスによる胃壁穿孔や、虫垂炎・腸閉塞など食中毒以外の急性腹症の可能性を否定できません。
乳幼児や高齢者は予備能力が低く、わずか半日の下痢・嘔吐で急激に容態が急変します。周囲の家族が異変に気づいた段階で、早めの医療アクセスを確保することが肝要です。