映画『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』結末と上映禁止の真相

映画『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』結末と上映禁止の真相

映画『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』結末と上映禁止の真相を徹底追究! 知っておきたい 情報と解説を凝縮して配信します。

『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』が映画史において特異なポジションを占めている最大の要因は、世界各国で相次いだ上映禁止や厳しい検閲の歴史にあります。

1978年に公開されたオリジナル版(原題:Day of the Woman / I Spit on Your Grave)は、上映時間の大半を占める過度で生々しい性暴力描写が原因となり、イギリスでは「ビデオ・ナスティーズ(粗悪な有害ビデオ)」のリストに指定され、長年にわたり所持や販売が厳しく禁じられました。オーストラリアやカナダ、西ドイツ(当時)などでも上映禁止処分が下され、アメリカ国内でも名高い映画評論家たちが「卑劣で品性を欠く作品」として猛烈な批判を展開しました。

2010年のリメイク版においてもその過激さは緩和されるどころか、現代の高度な特殊メイクと演出技術によってグロテスク描写の残酷度が飛躍的に跳ね上がったため、多くの国でR-18+指定や大幅なカット編集を余儀なくされました。単なる娯楽映画の枠を大きく踏み越えた「倫理の限界を試す表現」が、今なお論争を巻き起こす理由です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。