インターネット上の掲示板やSNSでは、医療制度の誤認から生じる根拠のない噂や誤解が散見されます。現場取材と制度設計から判明した「3つの誤解」を是正します。
誤解①:「選定療養費は病院が儲けるためのぼったくり料金である」
これは完全な事実誤認です。選定療養費は国の健康保険法等に基づき、大病院へ軽症患者が集中して医療現場がパンクするのを防ぐために設定された国の誘導策です。病院側が勝手に利益上乗せのために設定している私腹肥やしの費用ではありません。
誤解②:「救急車を呼んで搬送されれば、初診料や待ち時間は免除される」
これも非常に危険な認識です。救急搬送された場合でも、医師の診察の結果「明らかな軽症であり、緊急性がない(タクシー代わりの安易な利用など)」と判断された場合、後日選定療養費相当額が請求されるケースが存在します。また、トリアージによって救急処置室での待機順位が調整されるため、救急車で乗り付けたからといって即座に診察が確約されるわけではありません。
誤解③:「JA愛知厚生連の病院だから、農協組合員しか受診できない」
JA共済や農協組織の組合員証を持っていなくても、一般の公的医療保険(健康保険被保険者証・マイナ保険証)を提示すれば、全国民が同一条件で受診可能です。地域の開かれた中核病院として機能しています。