細木氏の晩年を語るうえで、多くの人の記憶に残っているのが2010年代半ばから週刊誌を中心に過熱した「激やせ報道」です。全盛期には豊かな体格と着物姿がトレードマークでしたが、表舞台から退いた後の2014〜2016年頃にキャッチされた姿は、頬がこけ、体格がひと回り以上も小さくなっており、世間には「重病説」や「末期がん説」「認知症進行説」といった不穏な憶測が飛び交いました。
しかし、取材班が当時の医療関係者や近親者の証言を突き合わせると、激やせの本当の理由はセンセーショナルな噂とは全く異なる事実が見えてきます。
細木氏は長年、持病として糖尿病を患っていました。70代半ばを迎え、将来的な合併症を防ぎ、生活の質(QOL)を保つために、医師の指導下で厳格な糖質制限と食事コントロールを行っていたのです。さらに、加齢に伴い食自体が細くなったこと、そして自身の衰えを自覚して無理な外出を控え、自宅での定期的な点滴やバイタルチェックを取り入れた療養生活へとシフトしたことが、体重減少の主因でした。
晩年に開かれた内々の勉強会に出席した関係者は、「体躯こそ小さくなられたが、眼光の鋭さと話の筋道は通っており、寝たきりではなく自力で歩いて講話をされていた」と証言しています。つまり、ネットで騒がれたような「急激な衰弱による激変」ではなく、自身の寿命と健康を徹底管理した結果のシェイプアップと老衰の自然な過程であったというのが真相です。