10年をかけて7つの小説を丁寧に1シーズンずつ映像化するという大規模な構想を掲げる本作。HBOとMaxの強力なタッグによる制作体制は、映画版ではカットせざるを得なかったエピソードや心理描写を余すところなく描くことを約束している。特に、ジェームズ・ポッターたちとの因縁や、リリーへの消えぬ想いといった青春時代の回想シーンは、スネイプという人間の立体感を浮き彫りにする上で欠かせない。
J・K・ローリングが直々に制作陣に名を連ねている点も大きい。彼女の監修のもと、原作で描かれた悲哀と執念、そして複雑怪奇な内面がよりリアルに掘り下げられることになるだろう。映画版のダイジェスト的な描写を超えた、重厚な人間ドラマとしての魅力がここに期待される。