「夜9時を過ぎると、かつては静寂に包まれていた佐渡の主要道路が賑やかになる」――相川地区の店舗で働く店長は苦笑交じりにそう語る。金山周辺のホテル群から溢れた外国人旅行者や若者層が、夜間の食事や日用品を求めてコンビニに集中するためだ。
しかし、そこには地方特有の「人手不足」という高い壁が立ちはだかる。深夜帯のスタッフ確保は困難を極め、2026年現在、島内の一部店舗では思い切った「深夜省力化」が断行されている。24時間灯りを消さない伝統を守りつつも、深夜2時から5時まではスマートフォンのアプリ認証で入店し、セルフレジで会計を済ませるシステムが定着し始めた。まさに観光熱と人手不足の接点で生み出された知恵と言える。