広島のせんじがら文化を語る上で外せないのが、地元に根付く専門店と老舗メーカーの存在である。中でも福島町に店を構える「植田商店」は、職人が昔ながらの手揚げ製法にこだわり続ける名店中の名店だ。店頭に並ぶ揚げたてのせんじがらは、外側がカリッと香ばしく、中は驚くほどジューシー。部位ごとに異なる歯ざわりと脂の甘みをダイレクトに堪能できる。
一方で、このローカルの味をパック詰めのおつまみ「せんじ肉」として全国へ広く普及させた立役者が「大黒屋食品」である。徹底した衛生管理と独自の乾燥技術により、長期間美味しさを保つパッケージ商品を開発。広島県内のコンビニや駅売店はもちろん、全国各地の居酒屋やアンテナショップへとその販路を広げ、ご当地グルメとしての地位を盤石なものにした。