総会屋(そうかいや)とは、株式会社の株式を単元未満株やごく少数だけ保有し、株主総会において不当な議事進行妨害やスキャンダルの暴露をチラつかせて企業から金品(利益供与)を要求する反社会的勢力・特殊株主のことを指します。法律用語や警察の分類では「特殊株主」や「企業対象暴力」に位置づけられています。
彼らの本質は、株主としての正当な権利行使ではなく、「総会を無事に終わらせたい」という日本企業の事なかれ主義や密室体質を人質に取った恐喝ビジネスにありました。かつての総会屋は、その活動形態によって主に以下のような役割に分かれて暗躍していました。
【野党総会屋】
企業の経営陣と対立するポジションを取り、役員の愛人問題、使途不明金、粉飾決算、不良品隠蔽などの内部スキャンダルを徹底的に調査。総会の場で鋭く追及・罵倒し、議事を何時間も紛糾させて経営陣に恥をかかせるタイプです。企業側は彼らを黙らせるために巨額の裏金(口止め料)を支払いました。
【与党総会屋】
企業側から金銭を受け取り、株主総会を会社側の筋書き通りに進める「警備・用心棒」の役割を果たしたグループです。一般株主や野党総会屋が質問しようとすると、大声で怒号を浴びせて発言を封じ、「異議なし!」「議長一任!」と叫んで無理やり拍手で議案を可決させ、総会を短時間で強引に終わらせる役割を担いました。
【会社ゴロ・新聞屋】
自ら実体の乏しい業界紙やミニコミ誌を発行し、購読料や広告料の名目で法外な金銭を企業に要求する形態です。「広告を出さなければ御社のスキャンダルを記事にする」と脅す手口が横行しました。