2013年12月19日の寒厳な早朝、事件は起きた。毎朝誰よりも早く出社し、自ら本社前の掃除を行うことで知られていた大東隆行社長。その几帳面な習慣を狙いすましたかのように、犯人は暗闇で待ち伏せていた。至近距離から放たれた4発の弾丸。いずれも急所を撃ち抜いており、明確な殺意と高度な銃器の扱いを感じさせる凄惨な現場であった。
発生直後から大規模な捜査網が敷かれたものの、現場には目撃者がおらず、遺留品も極めて少なかった。日本国内における「餃子の王将社長射殺事件」は、発生から何年もの間、手がかりが乏しいまま捜査が難航。市民の記憶から薄れかける懸念すら漂っていた。