手厚い権利擁護と加入のしやすさを持つ一方、契約前に冷静に把握すべきぜんち保険のデメリットも明確に存在します。ネット上の絶賛意見だけを鵜呑みにし、大手生保と同じ感覚で加入すると後悔につながりかねない注意点を整理します。
最も留意すべきは、ぜんち共済が「少額短期保険業者」であるという制度上の枠組みです。これにより以下の制約が生じます。
- 1年ごとの自動更新型(掛け捨て)であり終身保障ではない:貯蓄性や解約返戻金は一切ありません。また、年齢区分によって更新時に保険料が段階的に変動します。
- 病気死亡や入院保障の金額上限が控えめ:一般的な大手生保のように「入院日額1万円」「死亡保険金数千万円」といった大型保障は設計されておらず、入院日額は数千円程度、死亡保険金も数百万円規模に抑えられています。
- 生命保険契約者保護機構の対象外:少額短期保険会社であるため、破綻時の公的救済機構の対象ではありません(※ただし保険業法に基づき、供託金による一定の保全措置は講じられています)。
また、ネット上で見られる「ぜんち保険に入っていれば告知なしでどんな病気も無条件で保障される」という言説は完全な誤解です。告知項目が簡素化されているとはいえ、現在治療中の特定の重篤な疾患や虚偽の申告があった場合は保険金が支払われない、あるいは契約解除となるリスクがあります。ルールを正しく理解した上での活用が不可欠です。