原作コミックスにおいて、ピトーの性別を特定するのは極めて困難だ。まず注目すべきは一人称である。ピトーは自身のことを「ぼく」と呼ぶ。少年漫画において「ボクっ娘」という属性は珍しくないが、これだけで女性と断定することはできない。一方で、男性キャラクターが「僕」を使うのはごく一般的だ。
肉体描写に目を向けると、さらに混乱は深まる。初登場時は平坦に見えた胸元だが、物語が進みカイトと対峙するシーンや、ドクターブライスを発動する場面では、わずかに膨らみがあるようにも描かれている。また、骨盤の広さや太もものラインは非常に女性的だ。冨樫義博氏は意図的にどちらとも取れる描き方をしており、読者の想像力を刺激する仕掛けを施している。