地元住民の間で囁かれているのが、「栃木から春と秋が消えかかっている」という実感だ。4月に突然の降雪があったかと思えば、5月には早々と真夏日を記録する。また、9月を過ぎても一向に気温が下がらず、10月末になってようやく一気に冬の気配が押し寄せる。
このような四季のメリハリの薄れは、紅葉の時期や生態系にも大きな影を落としている。日光のいろは坂や中禅寺湖周辺の紅葉見頃は、15年前と比較して平均で約1週間から10日ほど後ろ倒しになった。季節の移ろいを目当てに訪れる旅行者は、旅程の計画にこれまで以上の柔軟さを求められるようになっている。