テレビ番組の特集や人気インフルエンサーの投稿を発端として特定商品が爆発的に売れると、SNS上には悲鳴にも似たリアルな反応が溢れかえります。「近所のダイソーを5軒ハシゴしたのに全滅だった」「メルカリを見たら定価110円の品が800円で転売されていて腹が立つ」といった投稿は、ヒット商品が誕生するたびに繰り返される風物詩です。
こうした欠品ラッシュに直面した消費者が次に考えるのが、「店頭で他店舗から取り寄せてくれないのか」という相談です。しかし、ダイソーの取り寄せシステムには厳しいハードルが設けられています。
店舗カウンターで店員が対応する「客注(取り寄せ)」は、近隣の他店舗から1点だけ在庫を融通してもらうようなサービスではありません。あくまで物流センターやメーカー本部に在庫が存在する場合に限り、規定の梱包箱(ロット単位)で発注をかける仕組みです。商品によってロット数は異なりますが、1ダース(12個)や24個、多いものでは1箱単位での注文が必須条件となります。また、メーカー側ですでに生産終了(廃盤)となっているアイテムや、長期欠品でセンター在庫が枯渇している商品は、どれほど熱心に懇願しても発注データ自体が弾かれる仕様となっています。