「清純派ヒロイン」のパブリックイメージが強い島本須美ですが、出演作品の幅広さは声優界屈指です。子供向けアニメから深夜アニメ、海外ドラマの吹き替えに至るまで、多種多様なキャラクターを自在に演じ分けています。
代表的な例が、1988年の放送開始から現在まで担当している『それいけ!アンパンマン』のしょくぱんまんです。爽やかで礼儀正しい紳士でありながら、時に少し天然な一面を見せる男の子役を、女性とは思えないスマートなトーンで見事に表現しています。
また、『名探偵コナン』の工藤有希子役では、伝説の元女優にして主人公の母親という華やかなキャラクターを担当。息子を「新ちゃん」と呼びながら振り回す天真爛漫な演技は、シリアスなサスペンス展開に心地よいユーモアと華を添えています。さらに、2000年代の日常系アニメ『らき☆すた』で演じた泉かなた役では、母の温もりを滲ませた優しい語り口が、多くのファンから「涙なしには見られない名演」として今なお高く評価されています。