ドラマの強烈なインパクトゆえに、ネット上ではランニング足袋に関するいくつかの誤解や神話が一人歩きしています。記者の検証取材によって明らかになった3つの盲点を整理します。
誤解1:履くだけで誰でも即座にタイムが縮む「魔法の靴」である
ドラマでは茂木選手が陸王を履いて劇的な復活を遂げますが、現実は真逆です。ベアフットランニングシューズ陸王の思想は「足の筋力を鍛え直すトレーニングギア」であり、履くだけで反発力をくれる厚底カーボンシューズとは思想が根本から異なります。自らの筋力と腱のバネをゼロから鍛え上げるプロセスが必要であり、短期的にはタイムが落ちることすらあります。
誤解2:足袋型シューズはサイズ選びをスニーカーと同じにしてよい
スニーカーでは爪先に1.0cm前後の捨て寸(ゆとり)を持たせるのが一般的ですが、ランニング足袋で大きすぎるサイズを選ぶと、親指と人差し指の股部分が擦れて靴擦れの原因になります。足の実寸(素足の長さ)にジャストフィットさせ、足指がソールの先端まで自然に伸びるサイズ(実寸+0〜0.5cm程度)を選ぶのが正しいフィッティングの鉄則です。