木村拓哉の食レポや食事シーンが注目される歴史は実に長い。1990年代後半から長年にわたりお茶の間を魅了した『SMAP×SMAP』でのビストロコーナーは、その原点の一つと言える。ゲストが振る舞う極上の料理を口に運び、溢れんばかりのリアクションで美味しさを表現する姿は、当時のバラエティ番組における金字塔であった。
当時は彼の「ワイルドさ」や「男らしさ」として受け止められていた所作が、なぜこれほどまでに批判の対象へと変化したのか。そこにはSNSの普及による視聴者の「監視の目」の鋭細化がある。スロー再生や高画質スクリーンの普及により、一瞬の表情や口元の動きが切り取られ、短尺動画として拡散される環境が定着した。時代と共に視聴者の見る目が変化し、伝統的なマナーの遵守を求める声が相対的に強まったことが、論争を再燃させる大きな要因となっている。