大原麗子さんの生い立ちを振り返ると、東京・文京区の老舗和菓子屋の家庭に生まれ、恵まれた環境で育ちながらも、両親の離婚など幼少期から波乱を含んでいました。1964年にNHKのドラマ『幸福試験』でデビュー後、東映の専属女優として数々の映画に出演し、一躍スターダムを駆け上がります。
彼女の人気を不動のものにしたのが、1970年代から80年代にかけて長期にわたり放送されたサントリーレッドのCMです。「タコなのよ、タコ」「すこし愛して、ながく愛して」といった名フレーズとともに、どこか甘え上手でチャーミングな大人の女性像を確立。日本中のファンを虜にし、好感度ナンバーワン女優の座を維持し続けました。
テレビドラマでも『男たちの旅路』『北の国から』『居酒屋兆治』など名作に多数出演し、大河ドラマ『春日局』では主演を務め高視聴率を記録。しかし、2004年に放送されたテレビドラマ『十津川警部シリーズ』へのゲスト出演などが実質的な最後の出演作品となり、以降は表舞台から静かに姿を消すことになりました。