どんなに高機能なアイロンを手に入れても、自身の髪質に合わない使い方をしては意味がない。器具選びで致命的なミスを防ぐための第一関門は「プレート幅」と「温度設定の刻み」にある。
ショートヘアや前髪のスタイリング、毛先の細かなニュアンス作りがメインなら、プレート幅が15mmから24mm前後のスリム・標準設計が鉄則だ。ヘッドが太すぎると根元の立ち上げや細かいニュアンス作りに難儀する。逆にロングヘアや毛量の多い多毛タイプであれば、一度に広範囲を捉えられるワイドプレートやホールド力の高い構造を選ぶことで、朝の作業効率が劇的に跳ね上がる。
設定温度に関しても注意が必要だ。ブリーチやカラーを繰り返したハイダメージ毛は140度から160度、健康な普通毛なら160度から180度が適正値。200度以上の超高温は、頑固な縮毛を一瞬で伸ばすための非常手段であり、日常使いには適さない。細かく温度調節できるデジタル操作パネルを備えているかどうかも、髪の寿命を左右する極めて現実的な選定基準だ。