失踪現場周辺では、スマートフォンのライブ配信を手にした「個人配信者」たちの暴走が問題化している。警察の規制線を潜り抜け、実家の敷地近くまで近づいて大声で父親に質問を投げかける動画や、近隣住民に対して「父親の普段の様子はどうだったか」と誘導尋問を行う配信が横行した。
これらの行為は、単なるプライバシー侵害にとどまらない。現場周辺の緊迫感を煽ることで、真の犯人が捜査の手から逃れやすくなるリスクや、真実の目撃情報を集めるべき警察の電話窓口が「ネットの噂」を確認しようとする無用な一般電話でパンクする事態を引き起こしている。報道の自由や表現の自由を隠れ蓑にした、ビジネス目的の私刑(デジタルリンチ)と言わざるを得ない。