閉園した「としまえん」の歴史を継承しながら、グローバルIPを誘致した株式会社西武ホールディングスの決断は、日本のエンターテインメント産業に新たな地平を切り拓いた。遊具を並べる従来のテーマパーク型ビジネスモデルから脱却し、知的財産の世界観を深く味わう「体験・滞在型」へのシフトを鮮やかに成功させた好例といえる。
鉄道インフラと連動したラッピングトレインの運行や池袋駅・豊島園駅のリニューアルなど、街全体を物語の導入部へと仕立て上げる手法は見事だ。地域経済の活性化とグローバルファンの誘致を両立させるこの試みは、今後の都市型観光開発における重要なベンチマークとなっている。