横山裕自身は、中学卒業後に社会へと出た。自身が叩き上げの人生を歩んできたからこそ、「弟たちには学問を修め、社会でしっかりと生きていける力をつけてほしい」と切望した。税理士試験といえば、合格率がわずか十数パーセントにとどまる超難関国家資格だ。数年にわたる毎日の猛勉強と強い意志が求められる。
兄が遮二無二働いて作ってくれた環境に応えるべく、弟もまた並々ならぬ努力を重ねた。挫折しそうになる夜も、兄の背中や受話器越しにかかる温かい声に励まされたという。税理士・会計業界においても、こうしたドラマチックな背景を持つ合格者の存在は異彩を放っており、業界関係者からも称賛の声が上がっている。