淀川のサイクリングを語る上で避けて通れないのが、左岸を中心に無数に設置された進入防止柵、いわゆる「車止め」です。現場のサイクリストの間では「迷路」「スラロームトラップ」と揶揄されるこの柵は、金属パイプが互い違いに組み合わされ、自転車1台が辛うじてすり抜けられる幅しかありません。これほど過剰とも思える構造物がなぜ設置されたのか、その淀川サイクリングロード車止め通過の真相は、過去の歴史的経緯と安全管理のせめぎ合いにあります。
淀川河川公園を管理する河川管理者の報告によると、かつて河川敷へのオートバイや一般車両の不法進入が相次ぎ、芝生の荒廃や歩行者との衝突人身事故が深刻な社会問題となりました。これらを物理的に遮断するために講じられた苦肉の策が、現在のクランク型車止めです。しかし皮肉なことに、この安全対策がロードバイクにとっては新たな重大リスクへと変貌しています。
現場で多発しているのが、淀川サイクリングロードロードバイク事故注意点として真っ先に挙げられる「車止めでの立ちゴケ事故」と「ハンドル・バーテープの接触クラッシュ」です。特にビンディングペダルを使用しているライダーが、減速不足のまま無理に身体をよじって通過しようとし、ペダルが外れずに金属柵へ激突、あるいはそのまま横転して鎖骨骨折や愛車のフレーム破断に至るケースが後を絶ちません。
さらに見過ごせないのが、淀川河川公園自転車利用ルールと現在の状況です。淀川河川公園の通路は法律上の道路交通法における「道路」である前に、歩行者や家族連れの憩いの場として機能する河川敷地です。猛スピードで車止めをすり抜けようとするロードバイクに対して、地域住民や散歩中の高齢者から苦情が殺到しており、ルール逸脱が続けば「自転車全面通行禁止」という最悪の規制すら現実味を帯びてきます。「車止めの手前では完全にペダルを外し、両足を着いて徐行・押し歩きで通過する」という基本原則の徹底こそが、自身を守りルートを維持する唯一の防壁です。