2026年大会がこれまでのワールドカップと根本的に異なる点は、その圧倒的なスケール感です。前回の2022年カタール大会が「1つの都市圏(ドーハ)半径数十キロ以内」で完結するコンパクトな大会だったのに対し、北中米大会はアメリカ、カナダ、メキシコという巨大な3カ国に16都市のスタジアムが分散しています。
日本代表チームの手記や遠征レポート、現地取材陣の報告によると、選手たちが直面する最大の障壁は「過酷な移動と気温・標高差」です。例えば、標高2,000メートルを超えるメキシコシティの高地から、湿度と気温が高いアメリカ南部マイアミ、さらには涼しい北西部のシアトルまで、試合ごとに急激な環境変化へ適応しなければなりません。
この過酷なコンディションはサポーターにとっても同様です。現地観戦組は飛行機を乗り継ぐ長距離移動と高騰する滞在費・航空券代に直面し、日本国内での観戦組は「早朝4時起き」「出勤前の午前7時キックオフ」といった不規則な生活リズムへの適応を迫られます。SNSやコミュニティ上でも「生活サイクルをどう調整するか」「全試合を追うための有給休暇の取得計画」といった現実的な話題が活発に交わされています。