「相棒 六角」にまつわる言説の中には、事実関係の混同やネット特有のバイアスによって歪められた情報が少なくありません。読者が誤解しやすい3つのポイントを検証します。
誤解1:六角精児はテレビ朝日と絶縁状態にある?
「長期シリーズを自ら降りたため、局側から出入り禁止にされた」という噂がありますが、これは明確な事実誤認です。テレビ朝日は六角に対して現在も極めて友好的であり、上述の通り複数回の『相棒』再登場を果たしているだけでなく、同局の他ドラマやバラエティ番組にも継続してキャスティングされています。円満な卒業であったからこそ、毎年のようにゲスト出演の打診が成立しています。
誤解2:後任鑑識の益子桑栄と仲が悪いという設定・演出
劇中で益子桑栄が特命係を煙たがる演出から、「六角精児と田中隆三の間に確執があるのでは」と邪推する声が一部にありました。しかし、田中隆三が演じる益子は「規律を重んじる職人鑑識」という脚本上のキャラクター付けに過ぎず、役者同士の人間関係とは無関係です。むしろ制作陣は、米沢とは対照的なキャラクターを置くことで、米沢守の独自性を守り抜く配慮を行っています。
誤解3:スピンオフ映画の興行不振が降板の原因?
2009年の『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』の興行成績(興行収入約4.3億円)が期待値を下回ったことが降板の引き金になったという言説も散見されます。しかし、映画公開からレギュラー降板までは丸7年間の開きがあります。興行責任を問われた降板であれば直後のシーズンで外されるのが通例であり、7年もの間レギュラーの要として起用され続けた事実を見れば、映画の興行と降板の因果関係は完全に破綻しています。