梱枝りこ氏の経歴を振り返ると、彼女が美少女コンテンツシーンに与えたインパクトの大きさが改めて浮き彫りになります。2000年代後半にPCゲームの原画・キャラクターデザインで頭角を現すと、その圧倒的な可愛らしさと華やかな色使いで一気に業界の注目を集めました。
商業ライトノベルの分野において決定的なブレイクスルーとなったのが、MF文庫Jより刊行された後藤祐迅氏によるライトノベル『つきツキ!』のイラスト担当です。ツンデレヒロインをはじめとする個性的な美少女たちの魅力を最大限に引き出したイラストは読者から熱狂的な支持を集め、シリーズ累計でも大ヒットを記録しました。
さらに、講談社ラノベ文庫の看板タイトルとなったツカサ氏による『銃皇無尽のファフニール』では、ファンタジーアクションの世界観に寄り添いながら、シリアスさと可憐さを両立させたビジュアルを提供。同作は2015年にテレビアニメ化を果たし、原作イラストレーターとしての知名度を全国区のものとしました。
加えて、イラストレーターにとどまらず漫画家としても卓越した才能を発揮。自ら原作・作画を手掛けたコミック『ありすorありす〜シスコン兄さんと双子の妹〜』(月刊コミックバーズ連載)は、双子の妹たちとの日常を描いた癒やし系コメディとして高い人気を博し、2018年にはショートアニメ化を達成しました。原画家、ラノベ挿絵、漫画執筆、アニメ原案のすべてで目覚ましい結果を残してきた点こそ、彼女の類いまれなる経歴の真髄といえます。