ほまれ酒造の歩みは、大正7年(1918年)に唐橋幸作氏が喜多方の地で酒造りを開始したことに始まります。喜多方市は飯豊連峰からの豊かな伏流水と肥沃な土壌、夏冬の寒暖差に恵まれた国内屈指の酒どころです。その地で「会津ほまれ」の名を轟かせた決定打が、2015年に開催された世界最高峰の酒類品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」での快挙でした。
日本酒部門の最高賞である「チャンピオン・サケ」を受賞した銘柄は「会津ほまれ 播州産山田錦仕込 純米大吟醸」です。エントリー総数876銘柄の頂点に立った要因について、当時の審査員団は「華やかでありながら過度な主張を抑えた気品ある吟醸香と、口に含んだ瞬間に広がる山田錦由来のふくよかな旨み、そして一切の雑味を残さず消え去る後味のキレ」を極めて高く評価しました。
仕込み水に使用される喜多方の地下水は、適度なミネラルを含む軟水から中軟水であり、酵母の活動を緩やかに促す特性を持ちます。さらにほまれ酒造では、杜氏の直感だけに頼るのではなく、品温管理をデジタルデータで緻密にトラッキングする現代醸造工学を融合させました。伝統的な手作業による麹造りと先端技術のハイブリッド体制こそが、世界屈指の審査員団を唸らせた揺るぎない受賞理由です。